アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
ネタバレあります。
<ストーリー>
アベンジャーズは、ロキの杖を使って人体実験をしているヒドラの残党、ストラッカーから杖を取り戻すためにソコヴィエの研究施設へ乗り込む。
そこで人体実験にて特殊能力を手に入れた双子、ワンダ・マキシモフとピエトロ・マキシモフと戦うことになるのだった。
負傷したバートンの救助に向かうソー、ハルクと化したバナーを戻そうとするナターシャ。そしてスタークとロジャースは内部へ侵入を試みる。
ロキの杖を目の前にしたスタークに、ワンダが能力にて幻覚を見せる。
そこにはチタウリ軍団との戦いに敗北し、死に絶えるアベンジャーズ…仲間がいたのだった。
スタークがロジャースに近づくと、ロジャースは息絶え絶え、「僕らを救うことができたのに、何故諦めた?」と言い残す。
無事に杖を奪還したアベンジャーズ。パーティーまでの三日間、ソーからロキの杖を預かったスタークは、バナーと共に杖を調べることになる。
調査の結果、杖の先の宝石の中に人工知能と思しきものが見つかり、二人はストラッカーがこれを使って、より優秀な人工知能を作ろうとしていたのだという結論に至る。
スタークはこれを使って「ウルトロン計画(平和維持計画)」の話をバナーに持ち出す。はじめは断っていたバナーだったが、結局丸め込まれてしまい、手伝うことにするのだった。
作戦成功とソーの送別会を兼ねたパーティーの最中、J.A.R.V.I.S.(ジャービス。スタークが作り出した有能な人工知能)がスタークの代理で作業を進めていたが、宝石の中の人工知能が、自我に目覚め、J.A.R.V.I.S.を破壊してしまう。
ウルトロンマーク1として体を手に入れたウルトロンは、アベンジャーズに攻撃を仕掛け、ロキの杖を持って逃走した。
ウルトロン計画についてみなに叱責されたスターク。またしても仲間割れが始まるが、とにもかくにもウルトロンの計画をとめるということで不承不承結託する。
ソコヴィエの研究施設にてストラッカーの研究を引き継いだウルトロンはそこでワンダとピエトロが両親を殺し、自分たちを二日間も死への恐怖に閉じ込めたスタークに強い憎しみを持っていることを知る。また二人もウルトロンの話を聞き、彼の計画に協力することにした。
ウルトロンはつぎに特殊金属ヴィブラニウムを用いて完璧な肉体をつくることを計画していた。
また、ウルトロンがワカンダに向かったと知ったスタークとロジャースはそのヴィブラニウム、すなわちトニー・スタークの父であるハワード・スタークがキャプテン・アメリカのシンボルである盾を作った金属がそこに眠っていることを思い出し、ウルトロンの計画を悟る。
武器の密売所として使っている廃船に潜入したウルトロン、ワンダ、ピエトロ。そしてかけつけたアベンジャーズ。
そこで、ナターシャ、ソー、ロジャースがワンダの能力にやられる。
ワンダによって見せられた悪夢によって精神的に衰弱しているアベンジャーズをバートンが連れてきたのは、自分の妻と子供が住む農場の家だった。
ソーは自分の見た悪夢が気になると言って、その真相を確かめるべく、ノルンの泉にやってくる。
泉の中に入ったソーが見たのは、インフィニティ・ガントレット。
神をも凌ぐ無限のパワーを手に入れることができるもの。ロキの杖の先にあった宝石はそれを起動させるためのインフィニティ・ストーン(原作ではインフィニティ・ジェムと呼称)のひとつであることが発覚した。
最強の人口肉体・クレードルを作り出そうと試みるウルトロンだが、そのクレードルの心を読もうとしたワンダにより、彼の本当の目的がわかってしまう。
裏切られたワンダとピエトロは、クレードルを盗み出すアベンジャーズに手を貸すのだった。
クレードルを奪還したスタークは、J.A.R.V.I.S.をクレードルにアップデートしようと試みる。
また同じ惨劇を繰り返すのか、と止めに入る面々だったが、意外にもアップデート完了の手伝いをしたのは、全てを知ったソーだった。
そうしてヴィジョンが誕生する。
ヴィジョンはJ.A.R.V.I.S.でもなく、ウルトロンでもない。しかし、ウルトロンは地球滅亡の驚異になりうるので、計画を阻止するためアベンジャーズに協力するという。
そうして、ヴィジョン、ワンダ、ピエトロが加わったアベンジャーズは、ソコヴィエに向かうのだった。
ウルトロンは、人類を滅亡させる隕石として、街全体を持ち上げる装置をつくっていた。スタークはその街が衝突しないために。その他のみなは住人を避難させ、被害を最小限におさえるために動く。
ことなきを得たアベンジャーズは、新しく基地を構え、新生アベンジャーズを育てることにしたのだった。
<感想>
とにかくね、一番言いたいのは、アベンジャーズの中でも最高に好きなのがナターシャ!!作中ではロマノフって呼ばれることの多いあのかっこいい姉ちゃんです。
今作でも彼女の過去について少しメスを入れているシーンがありますが、彼女は暗殺者として育てられ、シールドに入るまではスパイとして生きてきました。
そんな彼女の過去は想像を絶するものでしょう。
しかし、あのお茶目さ。強さ。ユーモア。
私はアクション映画とかだと肉弾戦を好むのですが、ナターシャの戦い方はもうね。ドツボ!!ドストライク!!!!!
バイクでも武器でもお手の物。かっこいい…
それでいて、女性らしさも持っていて、なんとあのハルクに「暴れてきなさい」と言う事聞かせちゃう。普通できない肝っ玉の持ち主。
そして今回はバートンの家族についても知ることができたり、バートンがワンダに対して「ガキの子守してる暇はない。残るなら誰かよこす。ただし、一歩外に出たらお前もアベンジャーズだ」と叱るシーン。
なんだかいいパパっぷり出てましたね。
その後の覚醒したワンダの戦闘シーンになかなか鳥肌立ちました。
話が逸れますが、ワンダを演じているエリザベス・オルセンの姉は、アメリカの有名なホームコメディドラマ「フルハウス」でミシェルを演じたオルセン姉妹(メアリーケイト・オルセン、アシュレー・オルセン)の妹なのです。
いやぁ、フルハウスのころからオルセン姉妹大好きな私は、この子を見た時に「あれっ!?メアリーケイトに似てる」とおもい、エンドロールで名前を見た時は声をあげないように必死でした。
なにかとお騒がせな姉二人(主にメアリーケイト)よりもハリウッドでビッグになってしまうとは。びっくりです。
さて、今回一番好きなジョークは、バートンがピエトロに嫌味を言われておいて行かれた際の「殺っちまうか、バレやしねぇさ。ウルトロンにやられたんだ~…」のシーンですね。
この状況で出るジョーク。
MARVELヒーローたちってなぜか余裕のない状況で余裕ありげにジョーク交わしますよね。そこが本当に大好きなんですけどw
何度見ても泣かされるのが、ピエトロがバートンを庇って死ぬシーン。
最後の最後まで嫌味を言うけれど、きっとアベンジャーズで一番最初に心を許したのがバートンだったとわかりますね。
個人的にはフューリーの登場シーンが憎いと思いました。全てにおいて。
最初の登場。そして、その時にみんなに告げたこと。みんなのピンチにかっこよく駆けつける司令官としての登場。シールドは彼が仕切らないと、やっぱり。
スタークの行動は一見すごく身勝手で、周りのことを考えていないように感じるけれど、結局今回のことも自分が一番最初に見せられた夢が原因なんですよね
みんなを守れたはずなのに、自分の怠惰のせいで死なせてしまった。そうしないために。
個性が強すぎて、ほかのヒーローもののアニメのようにみんなで一致団結なかよくやろうぜ!!!は絶対に無理なチームだけれど、誰か一人欠けたらそれはもう機能しない絶対不可欠なメンバーが集まった最強のチームだと思うんです。
そんなアベンジャーズ…
インフィニティ・ガントレットを手にしたサノスに勝てますかね…